この度の学校休校を受け、子どもたちの居場所について考え・実践する団体であるIBASHOとして、今後の活動と、サークル内で交わされた議論をもとにした考えについて、現時点でまとめたものをお知らせします。何かの参考として頂ければうれしく思います。情報が日々アップデートされる中、議論もまだ途中経過です。引き続き、みんなで考えていきたいと思います。
●世田谷区の対応(「新型コロナウイルス感染症に関する対応について(学校、幼稚園、学童、児童館)」)について、首相要請の春休みまでではなく2週間の区切りで休校としたこと、子どもの居場所確保を明言されたことを評価し、賛同します。首相要請から対応決定の短い時間のなかでご尽力された全ての方に謝意を表します。
●遊びは子どもの主食です。その環境が保障されることは、衣食住と同じように優先されるべき問題です。いま、大人たちは連携し、知恵と力をあわせて、子どもの遊び環境についてできることをしていかなければなりません。ことの性質上、行動が制限されますが、IBASHOは、まず情報発信をしていきます。
●IBASHOの水曜日遊びDAY@駒沢はらっぱプレーパークは通常どおり実施予定です。休校中は午前中から行っています。この活動は、日常を豊かにしてくれる、IBASHOにとって大切な居場所です。現段階で、一律で避けなければならない状況にはないため、いつものように、わたしたちはそこにいます。その他イベントについては、引き続き状況を見ていきます。
●感染拡大防止のもとでの休校ということで、遊び環境保障とウィルスハザード、そして社会的エチケットの狭間で、みんなが悩んでいます。お子さんの過ごし方は、ご家庭の事情や考え方により様々なやり方があると思いますが、やり方は違って当たり前。気にしたり遠慮したりする必要はありません。IBASHOはどなたの考え方も支持します。そして悩んでしんどいと思ったら、IBASHOまでご連絡を!
過ごし方を決めるときには、ぜひお子さんとよくお話し合いをしてくださいね。
●何れにせよ、まず大切なことは、基本の予防対策(手洗い、消毒、マスクエチケットなど)だそうです。ご家庭で、このことを毎日検温とともに確認できると、「まずやれることはやった」と心を落ち着かせてくれそうです。
●お子さんたちは、学校での会話やテレビニュースなどを通じて、世の中に起こっていること、例えば紙類の買い占めが起こっている様子なども、目にし、耳にし、いろいろ考えていることと思います。お子さんにとって(大人であっても)、見通しがないこと、理由がわからないことは、漠然とした不安につながります。一方で、子どもたちは自分で考える力を持っています。今起こっていることの意味について、保護者ご自身の言葉でお子さんに伝えたり、一緒に考えてみることをしてみてはいかがでしょうか。
●同時に、子どもたちが気持ちを表すこと、それを大人が感じとっていくことも大切だと考えています。休校スタート時点、1週間後、2週目と、変わっていくこともあるでしょう。絵日記なども良いかもしれません。いやな気持ち、イライラ・もやもや・飽き飽きする気持ち、もちろん良い気持ちも。お子さんが言いたくなって気持ちを伝えきてくれたら、「教えてくれてありがとう」と受け止めたいですね。
●遊びや居場所関連の他団体との連携で情報収集も実施中です。今後の判断の助けになる情報などが得られれば、すぐに共有します。
以上。
(2020/3/6追記)
IBASHOのLINE公式アカウント(https://lin.ee/4odNV6X)にて、休校中の、弦巻小学校周辺の子どもの居場所の様子などをレポート中です。
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