子どもの放課後に関する本を、2冊ご紹介します。
池本美香(編)
これは図書館で借りて読みました。10年前の本なので、掲載されている事例や政策は少し古い情報になりますが、池本さんの書かれる序章・終章は今でも引き継がれている問題意識だと思います。なぜ「放課後」が研究・分析対象として扱われにくいものだったのか、わかりやすく書かれていて、そのことはイコール問題の根っこを理解することでもあるな、と思いました。
この本を読もうと思ったきっかけは、こんな記事を(IBASHOサポーターであるTおじいちゃんに教えて頂き)読んだからです。
2019/12/24 日本経済新聞
全く共感します。
記事は、こう締められています。
“子どもが望む、子どもにとってふさわしい放課後とは何かを念頭に検討を深めたい。”
12月に入り、IBASHOの新年度活動についてメンバーやサポーターと話しをする中で、今年度の様々なトライアル(今年度の全ての活動は「まずはやってみた」もの)の次のステップは、自ずと「子どもを主体者としての成長を、その声を受け止めることによりサポートする」ことなのではないか?となってきた矢先のこの記事でした。
そして池本さん、世田谷区子ども・子育て会議委員をなさっていました >< !
灯台下暗し!今後、池本さんのお話もぜひ聞いてみたいところです。
増山均(著)
学童保育と子どもの放課後(新日本出版社)
時代の移り変わりにより変わっていく学童保育と子どもの放課後に関わる政策・制度について、その歴史や問題点が体系的にまとめられています。一貫して「子どもにとって本当に大切なこと」に視点が置かれているところに信頼感を持てます。勉強になります。
コメント